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そば屋の中台デビュー

中台って、なんでしょう?

そば屋の中で、中枢を成す仕事で、通常はそば屋の
おかみが担当というパターンが多いです。

主に、かつ丼・親子丼などの丼物や
たぬき・カレー南蛮などの種物を作るんです。

従業員の一人に初めてかつ丼の作り方を
教えてみました。

火加減・玉子のかたまり具合など、微妙なさじ加減なので、
教える私も力が入ります〜

ふと教えながら、自分が中台デビューした16年前を思いだしました。

初めての経験で、カチコチになった手で溶き玉子を
落としたのですが、的外れになってしまい、
周りにこぼしてしまった記憶があります。

その後、作り直しお客様に初めて自分の作った料理を
お出しした時は、感動とともに、
『本当に自分の作った料理が食べてもらえるのだろうか?』
という、不安にかられたのがついこの間の出来事のように
頭のなかを駆け巡りました。

きっと、今日始めて作った従業員もいつの日か、
今日の日のことを思い出してくれると良いな〜

と、教える私もついつい力が入ってしまいました。

従業員“I君”!
修行の道のりは長く険しいけど頑張れ!

心の中でまたまた、叫んでいる私が
そば屋の中台にいます。

そば汁に未来はあるのでしょうか???

革新的なそば汁ってあるのでしょうか?

ラーメンなら、味噌・塩・しょう油・とんこつ
その他、実に様々な汁がありますね。

ところが、そばはクセがあるため、革新的な汁というのは、
私の知る限りないんです〜

私も過去に色々と試してはみたんですが、
ことごとくノックアウト〜!

うどんなら、コーヒーうどんとか、面白い味でも
意外とOKなのですが、やはり蕎麦は・・・

伝統を守るのも技

伝統を壊すのも技

いつの日か、驚くような蕎麦汁を作ってみたいものです。

9月と2月・・・そば屋は・・

なぜなのでしょう?

そば屋一筋17年、例外なくこの出来事は必ずおきます。

毎年9月と2月、そば屋にとっては木枯らし吹く寒い季節なのです。

特に、9月はご注文をいただく機会が非常に寒くなってしますのです。

それでも、毎年あきらめきれなく、往生際が悪い私は、
過去幾度となく、この時期にあの手・この手で、
お客様とのコンタクトをとるのですが、
ことごとくノックアウト〜!

しか〜し!

過去に一度だけありえないほど
ご注文をいただいた年がありました。

ヒントは4年に一度!
    
    富泉は出前専門店

おわかりでしょうか?

そう、4年前のシドニーオリンピックです!

出前にとって好条件とは在宅率が上がることなのです。

雨が降っている。

雪が降っている。

風邪が強い。

どうしても見たいTVがある^^
・・毎日ゴールデンタイムに視聴率50%くらいの
  TV番組でもあれば最高です〜!

4年前のこの奇跡は、長いそば人生の中でも
おそらく忘れることのできない鮮烈な記憶なのです。

それにしても、今年も木枯らし17号が吹き荒れています〜

ヒュー ヒュー 

ここ10年で、10kg太っておいてよかったじゃないか!

またまた、妙な慰めを自分に言い聞かせたりしている
長い、長〜い、秋の夜と9月です。

女心と秋の空ですが・・・

女心と秋の空・・

どちらも、つかみ所が無く、理解に苦しみますね。

・・・わたしだけでしょうか^^;

そんな私にも、もっと不可解なことがあるんです。

それは、そば屋ならではの宿命とでもいいましょうか。

その正体とは、『水』なんです。

正確には、春と秋、年に2回訪れます。

そば打ちをされる方は経験がおありになると思いますが、
そばを打つ時の加水量が、湿度・気温の変化によって
急激に変わるのです。

湿度計・温度計は意外とあてになりません。

肌で感じるのです。

長年の経験で、そろそろかなあと感じるようには
なりましたが、
『今日から!』と断言できるまでには至りません。

その『Xデー』がまさに今日でした。

心の中で『来た!』と・・・

なんだか、ドキドキ・ワクワクとした嬉しさと、
今年も日時を見抜けなたかった悔しさと
奇妙にブレンドされたひと時を過ごしました。

そんな日も、悪くないさ!

そう思いつつ、今日もそばと、会話する私です。

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